
AI半導体スタートアップリベリオン(代表パク・ソンヒョン)がサウジアラビア首都リヤドに現地単独法人を設立し、中東市場攻略に速度を出すと19日明らかにした。これは国内AI半導体スタートアップとしては初のサウジ現地法人設立事例だ。
リベリオンは昨年、サウジ国営石油企業アラムコ(Aramco)の企業型ベンチャーキャピタル(CVC)であるWa'ed Ventures(Wa'ed Ventures)から戦略的投資を誘致したのに続き、アラムコとAI半導体供給のための業務協約(MOU)を締結した。その後、アラムコデータセンターに自社製品をラック(Rack)単位で供給し、PoC(概念検証)を成功裏に進めながら、実使用環境での性能および技術互換性を立証した。
リベリオンは当該プロジェクトを通じてアラムコのエンジニア及び現地技術パートナーと協力して技術セッションと実習を並行しており、これを基に長期的な供給契約及びパートナーシップ締結を推進している。
これと共にリベリオンはサウジ内の主要通信社を対象にAI半導体供給協議を進めており、中小ICT企業との協力も拡大している。また、グローバル半導体企業マーベル(Marvell Technologies)とコラボレーションし、サウジを含む中東地域をターゲットにしたカスタマイズ型AIインフラ事業にも着手した。
最近、中東地域では、データ主権の確保とアラビア語ベースのAIモデル開発を目指した「ソベリンAI(Sovereign AI)」の需要が増加している。サウジ政府も2030年までに大規模なデータセンターインフラ構築を進めており、オープンAI、G42、オラクルなどグローバル企業もアブダビなどに関連施設を造成している。
リベリオンはこのような市場の流れに対応するため、サウジのローカライズ戦略の一環として法人を設立した。対面コミュニケーションと長期的信頼構築が重要な地域特性を考慮し、現地法人を拠点とした人材採用、技術支援、営業活動を強化する方針だ。
リベリオンオム・チェヨン新事業戦略理事は「サウジはローカライズ戦略が事業成果を左右する市場」とし「リベリオンはすでに様々な機関と協力経験を保有しており、これをもとに体系的な支援体系を構築して売上成果を拡大していく」と明らかにした。
パク・ソンヒョン代表は「今回の法人設立はソバリンAI市場の需要に対応し、グローバル半導体市場での立地を強化する重要な始点」とし「サウジを含む中東地域での事業成長を本格化する計画」と話した。
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