
バッテリー原材料加工技術を保有したスタートアップバニクル(Barnikle)がグローバルベンチャーキャピタルである500グローバル(500 Global)、日本素材ジェネシアベンチャーズ(Genesia Ventures)、シンガポール素材ビネクスト(BEENEXT)から追加シード投資を誘致したと明らかにした。
バニクルは米国シリコンバレーに本社を置くスタートアップで、現地R&Dセンターで自社技術をもとにパイロット生産を進めている。インドネシアではニッケル試作品を年間トン単位で生産できる生産ラインを運営しており、韓国子会社を通じてアジア市場の拡大とグローバルパートナーシップ基盤を強化している。
ニッケルは電気自動車のバッテリーとエネルギー貯蔵装置(ESS)の製造に不可欠な原材料で、インドネシアは世界で最も多くのニッケル埋蔵量を保有している国だ。バニクルは現地生産インフラを通じて世界的に増加するバッテリー原材料需要に対応するとともに、現在中国に集中しているグローバルニッケルサプライチェーンの多様化を図っている。
同社は、既存の高圧酸浸出(HPAL)方式に比べて低い初期および運用コスト、エネルギーと化学物質の使用量の削減、環境負担の最小化などを特徴とする独自の技術を開発した。また、工程中に発生する副産物を肥料や建設資材として活用するNet-Zero Waste戦略を推進しており、これはニッケル1トン生産時に100~150トンに達する廃棄物が発生する既存の工程に比べて環境的代替案を提示するという評価を受けている。
今回の投資を主導した500グローバルのシン・ウンヘ審査役は「バニクルは電気自動車バッテリーの核心原材料をより持続可能であり、サプライチェーンのリスクなしに生産できる技術的能力を備えている」とし、「シリコンバレー、インドネシア、韓国を網羅するグローバルネットワークと専門性が今後の成果につながると期待する。
バニクルの共同創業者兼CEOであるウィリー・ハリム(Willy Halim)は「今回の投資誘致に基づいて技術高度化、パイロット生産拡大、グローバル顧客との協力を加速する計画」とし「核鉱物産業の持続可能な転換に寄与する」と明らかにした。
一方、投資に参加した500グローバルは約3兆ウォン規模の資産(AUM)を運用し、世界80カ国以上で3,200以上のスタートアップに投資して50以上のユニコーン企業を発掘したグローバルマルチステージベンチャーキャピタルだ。 2015年に初めて韓国ファンドを設立した以後、フィンダ、ピープルファンド、スプーンラジオ、OP.GG、H2Oホスピタリティなど100以上の国内スタートアップに投資してきた。
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