日本のソフトバンクグループが保有中だったNvidiaの株式3,210万株を全量売却したことが確認された。売却金額は約8兆5,000億ウォン(58億3,000万ドル)規模で、確保した資金は人工知能(AI)投資拡大に活用される予定だ。
今回の売却はブルームバーグなど主要外信が11日(現地時間)一斉に報道し、市場の関心を集めた。ソフトバンクは資産流動化を通じてAI中心の新規事業転換を本格化しており、孫正義会長はグローバルAI産業の爆発的成長期に合わせて戦略的ポートフォリオ再編に乗り出したものと解釈される。特にオープンAIなどAI分野の中核企業に対する再投資を予告した点が注目される。
ソフトバンクはNVIDIAの超強税株価のおかげで相当な相場差益を実現したと分析される。しかし、このような大規模売却直後、NVIDIA株価は約3%下落し、敏感な反応を見せた。これに対してソフトバンクは「AI市場の泡論とは無関係で、単純な戦略的資産回収」と線を引いた。これは、AI産業内の過熱の懸念と企業間の資産の再配置が同時に進行していることを証明している。
AI産業は近年、投資と技術の進歩が爆発的に増加し、グローバル技術市場の主導権を握っている。市場調査会社IDCによると、グローバルAI市場は年平均25%以上の成長率を記録しており、特に生成型AIとオープンAI、チャットGPTなどのプラットフォーム企業が高い投資価値を認められている。このような流れでソフトバンクの今回の決定は、短期収益実現を超えてAI産業に対する中長期的な賭けと解釈される。
ソン・ジョンの会長は先に数回「AIは人類の進歩を導く次世代成長軸」と強調してきた。外信報道によると、彼は今回のNVIDIA売却を通じて「AI時代にふさわしい資金運用と技術主導権確保を同時に狙う勝負数」と表現した。ただし、手会長本人の直接発言は確認されなかった。
金融業界と技術業界の専門家の間では、今回の売却がAI産業の変曲点を示唆するという解釈もある。一部ではAI技術が産業全般のパラダイムを変える「ゲームチェンジャー」として作用しており、投資ポートフォリオもこれに合わせなければならないという主張が力を得ている。一方、AI分野の過度な期待と企業価値と実績の間の乖離が大きすぎるという境界論も依然としている。
ソフトバンクは過去にもアリババ、ARMなど先端技術企業に初期投資後、大規模売却を通じて資金を回収し、これを新成長産業に再投資する方式でグローバルテック産業で持続的に影響力を育ててきた。今回のAI中心再編も同じ文脈で理解でき、その波及力は中長期的に技術産業全般に影響を及ぼす見通しだ。