
環境に配慮した船舶用水素燃料電池及びバッテリ推進システム専門企業ビンセン(代表イチルファン)は、オランダ海洋エンジニアリング企業マナエンジニアリング(MANA Engineering)と水素燃料電池ベースの船舶改造プロジェクト協力のための了解覚書(MOU)を締結したと明らかにした。
今回のMOUを通じて、両社は北欧およびバルティック海沿岸で運航中の800TEU級フィーダーコンテナ船改造ソリューションを対象に技術的妥当性検討と英国船級(Lloyd's Register, LR)の概念承認(AIP)獲得を推進する。確保されたAIPは、実際の船舶改造事業の技術的基盤を設け、水素燃料電池とバッテリーシステムの適用可能性を検証することになる。
欧州海運市場では、環境規制の強化と炭素排出コストの増加により既存船舶の環境にやさしい転換が必要だが、船主は初期投資負担と燃料市場の不確実性に苦しんでいる。これにより、両社は既存の推進系統を維持しながら、照明や冷暖房などの船内電力と補助電源を水素燃料電池やバッテリーシステムに置き換える「水素レトロフィット(Retrofit)」技術の確保に集中する。交換型水素コンテナを活用すれば、停泊中に別途陸上電源がなくても炭素排出のない電力供給が可能であり、グリーン水素使用時のFuelEUなど強化された欧州環境規制対応にも有利である。
また、交換型水素貯蔵システムは、既存のディーゼル発電設備と自由に切り替え可能な制御システムを備えて運航安定性を確保し、水素をコンテナ交換方式で供給し、運用利便性を高めた。改造船舶はEU陸上電源規定、FuelEU、EU-ETS対応とともに船舶炭素集約度(CII)指標の改善にも寄与する見通しだ。
ビンセンとマナエンジニアリングは両社の技術力と現地市場ネットワークを組み合わせて欧州市場適用のための協力を続ける計画だ。
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