
医療人工知能(AI)企業ルーネットは、ドイツ映像医学医療機関ネットワークである「スタービジョンサービス(Starvision Service GmbH、以下スタービジョン)」とAIがん診断ソリューション「ルネットインサイト」供給契約を締結したと7日明らかにした。
スタービジョンはドイツの7つの連邦州にわたって79の医療機関を運営する民間最大規模の映像医学ネットワークだ。特にオーストリア、スイスなどドイツ語圏域ヘルスケア市場で先導的な位置と影響力を持っており、AIなどの先端技術の導入と患者中心の高品質医療サービスの提供に注力している。
今回の供給契約期間は5年で、ルーネットはスタービジョンネットワーク内の医療機関に胸部X線AI映像分析ソリューション「ルーネットインサイトCXR」、乳房撮影術AI映像分析ソリューション「ルーネットインサイトMMG」、3次元(3D)乳房断層撮影術AI映像分析ソリューション「ルーネットインサイトDBT」。
すでにドイツのハンブルクにある「ラジオロギシェ・アリアンツ(Radiologische Allianz)」は、ルーネットインサイトMMGを乳がん検診プログラムに導入しており、バイエルン州全域で20以上の映像医学専門医療機関を運営する「ディラジオロギー(Die Radiologie)」を活用している。この2つの医療機関では年間約12万件の乳がん検診および診断にルーネットソリューションが活用されており、今後より多くのスタービジョンネットワーク医療機関に拡大適用される予定だ。
ソボムソクルーネット代表は「ドイツ語圏最大規模の映像医学ネットワークであるスタービジョンにルーネットAIソリューションを供給したのは、欧州市場で私たちの技術が大きく信頼されるという証拠」とし「今回の契約を皮切りにヨーロッパでルーネットの立地をさらに強化し、最終的にはより多くの患者がAIを介したがん早期診断の恩恵を受けた」
ウーベ・ファイファー(Uwe Pfeifer)のスタービジョン代表は「ルネットのAIソリューションは、スタービジョンの医療スタッフがより迅速かつ正確な診断を下せるように支援することで、すでに診断精度を大幅に向上させている」とし、「AIの助けを借りて効率性を高め、最も重要な患者個人へのカスタマイズされたケアにもっと時間を費やすことができるようになった。
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