
環境に配慮した船舶技術専門企業(株)ビンセン(代表イ・チルファン)は蔚山広域市が推進する'会夜ダム行政指導線乾燥および充電設備設置'事業を受注、去る3月20日最終契約を締結したと明らかにした。
今回の事業は、バッテリー電気推進方式やアルミ素材船体など環境にやさしい技術を適用した船舶を通じて、蔚山の主要飲料水源である灰夜ダムの環境にやさしいイメージを高めるために推進された。現在、灰野ダムで運航中の行政指導船は2006年に導入されたガソリンベースの船舶で、長期間運航による老朽化はもちろん、事故発生時の水質汚染などの懸念が着実に提起されてきた。
これにより蔚山市は環境にやさしい船舶製造能力を備えたビンセンを事業者に選定し、2025年11月まで新規電気船舶の乾燥及び充電インフラの構築を完了する方針だ。
ビンセンが乾燥することになる行政指導線は全長約10m、全幅3.0m、満載流水0.6m、総トン数5トン未満の規模で、最大12人乗りの電気推進船である。当該船舶は会夜ダム船着場から灰野川上流生態湿地区間を中心に運航することになる。
特にリチウムイオンバッテリー2基を搭載した電気推進システムを適用、ダム水位変動など現場特性を反映して平均速度で5時間以上連続運航が可能に設計されており、50kWの高効率充電設備も共に構築する予定だ。
ビンセンはこれまで「2023順天万国際庭園博覧会」に国内初の純粋電気推進旅客船「庭園ドリーム号」を成功的に納品したのに続き、慶南真珠の遊覧船「キム・シミン2号」、水素燃料電池ベースのレジャー船舶開発など多様な実証事業を通じて環境にやさしい海洋モビリー。去る13日まで開催された'2025ソウルモビリティショー'では自社レジャー用電気船舶新製品'エポック2(EPOCH II)'を披露し、環境にやさしい海洋モビリティ分野での技術リーダーシップをもう一度立証した。
ビンセン関係者は「今回の受注は、当社の電気及び水素ベースの船舶開発技術力はもちろん、燃料電池システムなど未来型環境にやさしいモビリティソリューションへの継続的な投資と実績が認められた結果」とし、「灰夜ダムが保有する上水源としての重要性と生態的価値を考慮し、安全性と環境性の両方を備えた次世代電気船を」。
続いて「ダム内災害対応能力の強化はもちろん、市民に信頼される環境にやさしい公共船の新しいモデルになるように責任感を持って事業を成功的に遂行する」と付け加えた。
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