
ナインテックが子会社軟化新素材とともに乾式方式の環境にやさしいリサイクル技術を通じて核心希土類素材の商用化に積極的に乗り出すと9日明らかにした。
中国がドナルド・トランプ米大統領の関税措置に反発し、全方位的対応に乗り出した。今回の措置は国内を狙ったものではないが、輸出統制の動きを見せると、国内産業界も触覚を急いでいる。
中国商務部は▲サマリウム▲ガドリニウム▲テルビウム▲ジスプロシウム▲ルテチウム▲スカンジウム▲イットリウムなど希土類7種に対する輸出統制措置を発表した。サマリウムはコバルト磁石に使われ、ガドリニウムは造影剤、テルビウム蛍光体原料、ジスプロシウムはモーターや電気自動車用磁石に添加され、ルテチウムは放射線治療、スカンジウムはアルミニウム合金用で航空機部品などに使用される。イットリウムは固体レーザー製造に使用される。
産業通商資源部は7日、産業供給網政策館の駐在で緊急会議を開き、希土類備蓄状況とサプライチェーン不安対応策を議論した。産業部は、ジスプロシウムとイットリウムは6カ月以上の公共備蓄分を保有していると明らかにしたが、米中対決が長期的に続く場合、国内産業界に与える影響が大きくなるしかない。
軟化新素材は、様々な分野で使用後に廃棄される駆動モータの中のネオジムとジスプロシウムを抽出してリサイクルする環境に優しい技術を保有している。ジスプロシウムはネオジムとともに駆動モーターの核心である希土類永久磁石を作るのに使われる核心素材であり、その素材のリサイクルを通じて商用化を積極的に推進し、国内のサプライチェーンを確保していく予定だ。環境面でも大きな意味がある。資源循環を促進するだけでなく、実質的な資源の節約にも貢献し、持続可能な産業発展を図る。
ナインテク関係者は「軟化新素材の技術を通じて大中国希土類輸入依存度を減らし、国内で安定的な供給ができるように努力する」とし「グローバル希土類市場で国内企業が競争力を備え、環境と経済を同時に考慮した持続可能な発展モデルとして位置づけることができるだろう」と強調した。
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