
バイオテックのスタートアップ・フレイザー・テラピュティクス(Prazer Therapeutics)はシリーズB投資誘致を完了した。確保された資金は新薬研究開発及びグローバル事業化に活用される予定だ。
今回の投資ラウンドは、ジョンソン&ジョンソンの企業型ベンチャーキャピタル組織であるJohnson & Johnson Innovation – JJDC, Inc.が主導し、プレミアパートナーズ、K2インベストメント、未来アセットキャピタル、クアッド資産運用、STICベンチャーズが参加した。また、シリーズAラウンドに投資したカンパニーケイパートナーズ、キウムインベストメント、スマイルゲートインベストメントも後続投資家として参加した。
フレイザー・テラピュティクスは、標的タンパク質分解(Targeted Protein Degradation、TPD)技術に基づいて新薬を開発するバイオテク企業です。従来のTPD技術が特定のE3ユビキチンリガーゼのみを利用してタンパク質を分解する方式であったのに対し、フレイザー独自のSPiDEM™プラットフォームは、さまざまなE3リガーゼを活用してより広範なタンパク質標的化が可能である。これにより、既存のPROTACおよびMolecular Glueベースの技術の限界を克服し、タンパク質凝集体および膜タンパク質などの既存のアプローチが困難であった標的まで攻略することができる。
フレイザー・テラピュティクス関係者は「今回の投資をきっかけに国内外のグローバル製薬会社との協力を通じて共同研究及び技術移転(Licensing-out)を推進し、新薬開発及び事業化を加速化する計画」と明らかにした。
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