
グリーンバイオ専門企業ジェノルションは、中小ベンチャー企業部が主管する「中小企業技術革新開発(Global協力型R&D)」事業に最終選定され、二本鎖RNA(dsRNA)およびBacillus thuringiensis(Bt)を活用した融合型環境にやさしい生物農薬の開発に乗り出した。
今回の課題は、害虫の特定遺伝子に作用するdsRNAと害虫に選択的に作用する微生物Btを結合し、高度化された生物学的作物保護剤を開発することを目指す。総開発期間は36ヶ月であり、企業負担金を含めて約17億ウォン規模の研究開発費が投入される。
この研究は、ドイツのフラウンホーファー分子生物・応用生態研究所(Fraunhofer IME)との共同協力を通じて進められる。ジェノルションはdsRNAベースの殺虫遺伝子の発掘と合成と生産を、フラウンホーファー研究所は新しいBt株の探索と培養技術の開発をそれぞれ担当する。両側は融合試製品を製作し、国内外で現場実証を通じて製品化の可能性を検証する計画だ。
市場調査機関IMARCによると、微生物殺虫剤を含む国内天然作物保護剤市場は、2024年2,111億ウォン規模から2033年7,285億ウォン規模で年平均13.2%の成長率を記録すると見込まれる。
Btベースの農薬は有機農業と環境に優しい農業分野で長年にわたって使用されてきましたが、一部の害虫では耐性の問題が絶えず発生しています。 dsRNA殺虫剤は、特定の害虫にのみ作用する高い選択性が利点として評価されるが、適用可能な害虫の種類に制限があった。研究チームは両技術の相互補完的な機序を活用して適用範囲を拡大し、抵抗性発生の可能性を下げることが今回の課題の核心だと説明した。
ゼノルション研究関係者は「dsRNAとBt技術を結合することで、既存に適用が難しかった害虫にも対応可能な次世代生物農薬開発を推進している」とし「国内市場はもちろん、グローバル作物保護剤市場でも競争力のある製品を披露できると期待する」と明らかにした。
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