
トップマテリアルは最近、米国コロラド州デンバーに位置するバッテリーおよび半導体イノベーション技術企業ポジナーノ(Forge Nano)に投資したと明らかにした。今回の投資はポジナノが新規に誘致した4千万ドル(USD)規模の投資金の一部で、ポジナノの総累積投資金は約1億4千万ドル(USD)を超えた。
ポジナーノはALD(Atomic Layer Deposition)という革新的な技術を保有した会社で、正極活物質またはシリコン負極活物質に原子レベルの表面コーティングを施すことで二次電池の寿命と安全性を画期的に改善する技術を開発した。この技術は、二次電池の他に、半導体ウエハ、制約など広範な分野に適用可能な技術として知られている。
これに先立ち、ポジナノはGM(ジェネラルモーターズ)の投資会社であるGMベンチャーズやフォルクスワーゲンなどから大規模な投資を誘致し、米国政府の補助金を確定し、ノースカロライナに3GWh規模のバッテリーセル工場を建設する計画だ。
トップマテリアルは今回の投資を通じて両社間の協力関係を構築していく計画だ。特にポジナーノのALD技術を現在トップマテリアルが開発中の高電圧ミッドニッケル系とマンガン系陽極材に適用することで性能を一層アップグレードさせる計画だ。
トップマテリアルは、リン酸鉄陽極材開発完了後、平沢ブレインシティに生産ラインを構築しており、最近では無電球体工法を用いた高電圧ミッドニッケル系開発に力量を集中している。無電球体工法を適用した高電圧ミッドニッケル系は、環境に優しく、価格競争力と安全性を備えた次世代陽極材として評価されている。また、中国が独占した前駆体を使用せず、補助金や関税の面で絶対的に有利な工法である。
トップマテリアル関係者は「ポジナノのALD表面技術適用を通じてミッドニッケル系陽極材の高電圧での長寿命を確保できると期待される」とし、「今回の投資をきっかけにポジナノのギガファクトリー建設に参加することで、近いうちに大規模システムエンジニアリング受注を期待できる」と予想する。
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